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レキサスブログ

無人レジ、家電、スマホアプリにみるUX設計

こんにちは、コーポレートデザイン部の安田です。

さて、このところ社内で頻繁に耳にする言葉があります。

それは「UX」。User Experience、つまりサービスをお客さまに利用してもらう際、いかに豊かなユーザー体験を提供できるか?というお話です。

過日沖縄にいらしたアメリカbtrax社のCEO、Brandon K. HillさんのUX講座にも参加したのですが、「日本は”おもてなし”の国なんだけど、スマートフォンアプリなどでのユーザー体験ではアメリカがだいぶ先を行っている感がある。。」ということをおっしゃっていました。私も全く同感です。というのも、例えば。。

以前シリコンバレーに住んでいた頃、近所のSAFEWAYというスーパーに無人のレジがあったんですね。毎日じゃらじゃらと貯まっていく小銭を遠慮せず使えるので、SAFEWAYでは毎回この無人のレジを使っていました。

で、こないだ某国内大手のスーパーに買い物に行ったんですが、そこに無人レジを発見。アメリカで使い慣れていたのでさっそくトライしたんですが、一番最初の画面でつまずいてしまいました。

というのも、その画面には「いらっしゃいませ」の文字の下に

「マイバッグまたはマイバスケット」
「お買い上げシール」

とだけ書かれた大きなボタンが2つ。

マイバスケット?お買い上げシール?? まず言葉の意味が分かりません(汗) 近くに無人レジ担当の係の方もいましたが、もう面倒になり、そのまま有人のレジへ。。

ちなみに前述のSAFEWAYの無人レジの場合は、レジの前に立つとまず「Please scan your first item.」という音声が流れるので、とりあえず商品のバーコードをガンガン読ませていると、途中で「Have you scanned club card?」という音声ガイドが流れるので、そこで会員割引カードをスキャンさせて、、という感じで、最後まで一切迷うことなくお買い物できます。実にスムーズです。

あとあれですね、外国製の電化製品はあまり使ったことがありませんが、技術的にはバリッバリな日本製の電化製品、特にBlu-RayにHDD録画機能が付いたような多機能なAV機器など、その直感的とはどうにも言い難いユーザーインターフェイスには昔からかなり辟易。。

これまでは日本国内の人たちは、日本国内向けに作られ提供されているサービスや機器を使うしかなかったので、そのインターフェイスに不満を抱きつつも善し悪しを他と比較する機会はあまりなかったと思います。しかし今日、洗練されたUXを提供する海外の製品=「スマートフォンアプリ」がどんどん日本のエンドユーザー向けに届けられているわけで。。一般ユーザーの人たちがアプリを通じて無意識にもUXの善し悪しを感じる環境になっているといえるのではないでしょうか。

実際、最近のアプリを見ていると、スマートフォンのディスプレイという限られた場の中でどれだけ質の高いユーザー体験を提供できるか?を徹底的に意識したものが数多く見つかります。例えばこちら、いま「Apple Store」公式アプリで期間限定・無料提供されている「7 minute Workout Challenge」というiOSアプリ。とてもシンプルなユーザーインターフェイスですが、適度な動きと画像、動画、音声のおかげでユーザーは迷うことなく利用できます。

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そのようなわけで、日本でも今後はさらにスマホアプリを通じてエンドユーザー側のUXに対する感度が上がり、企業にもその状況を意識した製品開発がより求められてくるのではないかと思います。もちろん、ふだんデザイン系の案件が多い私たちにとっても他人事ではありません。最新の技術と最新のデザイントレンドを加味しつつ、最良のUXをお客さまご提案できるよう、これからも研究を続けていきたいと思います。

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