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レキブロブックレビュー:企業が「帝国化」する

こんにちは。1週間ぶりの投稿になります、安田です。

さて、先日興味深い本を購入しましたので、こちらでもご紹介させて頂きたいと思います。

松井博さんという、アップル社に16年勤めた方がお書きになった『企業が「帝国化」する』という本です。

内容をざっくりご紹介しますと、前半では、今の社会においてはアップルやマクドナルド、グーグルやエクソンなど、国家を超える政治力を持つ「帝国化」した超巨大グローバル企業が自分たちに都合の良い仕組みを作り上げており、我々は彼らが作ったその仕組みの上で仕事や生活をせざるを得ない、という事実を客観的に描いています。また、後半では、そのような社会、つまり帝国化した企業と彼らに従わざるを得ない我々、という枠組みの中で、どうすれば私たちはいわば”いつでも交換可能な存在”にならずに自分の存在価値を高めていけるのか、ということが書かれています。

※松井さんご自身によるこの本の紹介はこちら

正直非常に怖い話ばかりでかなり読後感の悪い本なのですが、恐らくこれが、いつのまにか私たちが直面していた事実なのだと思います。

ただ、ひとつちょっと新しい発見だったのが、「どうすれば私たちはいわば”いつでも交換可能な存在”にならずに自分の存在価値を高めていけるのか」のくだりで

他社との差別化を本質的なレベルで図れる「何か」・・・。それはアートなのではないでしょうか。

と書かれていたこと。。

というわけで、前述のとおり怖い本ではありますが、はっきりと現状認識をし、そのうえでこれからの生き方を考えるには非常に参考になる一冊だと思います。特に若い皆さんにはぜひ読んで、そしていろいろ考えてみてほしい本です。

オススメ度:★★★★★(5/5)

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