アプリケーションのインストールを楽に!(Homebrew, Homebrew Caskの紹介)
2016年2月19日 金曜日 | LEXUES
ことのおこり
最近めっきり寒くなりました。安慶名@朝つらい新入社員です。
私事ですが、先月、凄まじく思い切って新品のMacBook Pro(約20万円)を購入しました。(購入手続きをしている間は手が震えました)
今回の記事では、その新品のMacBook Proに、プログラマらしく黒い画面※図1から、アプリケーションを、コマンドを使ってインストールしようと思います。
黒い画面からアプリケーションをインストールするには
使用するのは以下の2つの神器です
Homebrewは Mac上で動作し、Macへ簡単にソフトウェアのインストールやアップデートを行えるパッケージ(ソフトウェアに関係するファイル一式をまとめたもの)管理システムで、Homebrew Cask はHomebrewをcascade(拡張)し、「Google Chrome」のようなGUIアプリケーションまでもパッケージ管理できるようにしたものです。
これら2つをインストールするだけで、黒い画面上だけでアプリケーションがインストールできるので、ブラウザから一々アプリケーションをダウンロードし、インストールせずにすみます。
人類の偉大なる進歩です。これを使わない手はありませんね!
Homebrewをインストールする前に
「Homebrew」と「Homebrew Cask」をインストールする前に「Xcode」というアプリケーションをインストールします。XcodeはiPhoneやiPad、Apple WatchなどのAppleの製品上で動くアプリケーションを作成するための統合開発環境です。XcodeをインストールしていないとHomebrewのインストール時にエラーが出てしまうので、素直にインストールしましょう。
Xcodeは、App Storeというアプリケーションからインストール※しましょう。インストール完了まで時間がかかるので、気長に待ちます。
※Xcodeのインストール手順
1. Mac画面下部のDockに乗っているFinderをクリックして開く
2. Finder左のアプリケーションの項目をクリックして開く
3. 中のApp Storeというアプリケーションをダブルクリック
4. App Store画面右上の検索窓にXcodeと入力してEnterキーをクリック
5. 検索結果に表示されたXcodeの「入手」ボタンをクリック
黒い画面を召喚する
前準備は整いました。神器(Homebrew・Homebrew Cask)をインストールするため、いよいよ黒い画面を開きましょう。
なんと、Macには黒い画面が標準アプリとして用意されております。
黒い画面は、アプリケーションフォルダ > ユーティリティ > ターミナル をダブルクリックすることで開くことができます。(図2)
これが例の黒い画面です。実は、デフォルトの背景色は白です。心の目で見ましょう。
神器をインストール
Homebrewをインストール
神器その1、 Homebrewを入れます。先ほど立ち上げた黒い画面(以下、ターミナル)に下記のコマンドをコピー&ペーストしてEnterを押してください。
1 |
/usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)" |
※ インストールの途中、Passwordの入力を求められます。PCに設定しているパスワードを使用しましょう。
※ “Warning: You have not agreed to the Xcode license.” というエラー文が表示された場合は、Xcodeを起動し、出てきたダイアログの”Agree”ボタンを押してライセンスに同意しましょう。
これで、Homebrewはインストールされました。
Homebrew Caskをインストール
続いて神器その2、Homebrew Cask の インストールは下記のコマンドをコピー&ペーストしてEnterです
1 |
brew tap caskroom/cask |
これで、Homebrew Caskはインストールされました。
続いてHomebrew Caskの設定を行います。
Homebrew Caskでは、デフォルトの設定でインストールしたアプリケーションを、一般的なアプリケーションフォルダ(/Applications)ではなく、ユーザ個人のアプリケーションフォルダ(~/Applications)に設置してしまいます。後者のフォルダに保存されると動かないアプリケーションもあるため、前者のフォルダへ保存するにように設定を変えます。
設定ファイルの編集は、下記のコマンドをコピー&ペーストしてEnterを押してください。
1 |
open ~/.bashrc |
テキストエディタが開いたかと思います。そこに下記文字列を記入し、保存してください。
1 |
export HOMEBREW_CASK_OPTS="--appdir=/Applications" |
これで、Homebrew Caskでインストールしたアプリケーションが/Applicationsに保存されます。
神器の使用方法
Homebrew Caskの使い方は非常に簡単です。一般に下記のstep1,2の手順を経てインストールします。
step1: “brew cask search {アプリケーション名}”でHomebrew Caskでアプリケーションがインストールできるのか探す
インストールする前に、Homebrew Cask側がアプリケーションをパッケージ管理されているかを検索し、確認します。
例としてGoogle Chromeがパッケージ管理されているかできるか検索してみましょう。
下記のコマンドをターミナルに下記のコマンドをコピー&ペーストしてEnterを押してください。
1 |
brew cask search chrome |
すると下記のような結果が出力されます。
1 2 3 4 |
$ brew cask search chrome ==> Partial matches chrome-devtools epichrome chrome-remote-desktop-host google-chrome |
Google Chromeのパッケージ(google-chrome)があったので、インストール可能ということがわかりました。
このように、最初に brew cask search {アプリケーション名} を入力して、確認作業を行います。
step2: “brew cask install {パッケージ名}”でアプリケーションをインストール
前の手順でGoogle Chromeのパッケージ名が「google-chrome」であることがわかったので、このパッケージをインストールしてみましょう。
下記のコマンドをターミナルに下記のコマンドをコピー&ペーストしてEnterを押してください。
1 |
brew cask install google-chrome |
すると下記のような結果が出力されます。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 |
$ brew cask install google-chrome ==> Caveats The Mac App Store version of 1Password won't work with a Homebrew-Cask-linked Google Chrome. To bypass this limitation, you need to either: + Move Google Chrome to your /Applications directory (the app itself, not a symlink). + Install 1Password from outside the Mac App Store (licenses should transfer automatically, but you should contact AgileBits about it). ==> Downloading https://dl.google.com/chrome/mac/stable/GGRO/googlechrome.dmg ######################################################################## 100.0% ==> No checksum defined for Cask google-chrome, skipping verification ==> Symlinking App 'Google Chrome.app' to '/Applications/Google Chrome.app' google-chrome staged at '/opt/homebrew-cask/Caskroom/google-chrome/latest' (208 files, 185M) |
インストールが終わると、アプリケーションフォルダにGoogle Chromeのアイコンが鎮座しています!
ダブルクリックすれば、ちゃんとGoogle Chromeが起動します。
このように、
brew cask install {パッケージ名}とすることで、アプリケーションのインストールが可能です。
ちなみに{パッケージ名}の部分には連続して書けるので、例えば
brew cask install google-chrome firefoxとすると、Google ChromeとFirefoxの2つが順次インストールされます。
“brew cask uninstall {パッケージ名}”でパッケージのアンインストール
アンインストールも簡単で、 brew cask uninstall {パッケージ名} とすればOKです。
下記のコマンドをターミナルに下記のコマンドをコピー&ペーストしてEnterを押してください。
1 |
brew cask uninstall google-chrome |
すると下記のような結果が出力されます。
1 2 |
$ brew cask uninstall google-chrome ==> Removing App symlink: '/Applications/Google Chrome.app' |
さらばGoogle Chrome…
まとめ
黒画面を活用し、非常に楽にGUIアプリケーションがインストールできました。
黒画面の道も一歩から、皆さんもHomebrew, Homebrew Caskを入れて
黒画面生活をエンジョイしましょう!
(次回は Homebrew Cask を使って インストールしたアプリケーションの紹介をしたいと思います!)