LEXUES BLOG

レキサスブログ

南国沖縄でSORACOMなLoRaWAN PoCにレキサス×コンビニで挑んだ結果!?〜やってわかった真実とこれから〜

祝!! SORACOM起業一周年!! 流石日本を代表するオトナのスタートアップ、負けない闘い方とはこういう事か…。

ということで、レキサスのトッキーですごきげんよう。

SORACOM一周年記念リレーblogを書いてみたよ!!

*これはSORACOM サービスローンチ1周年記念リレーブログ — 10月20日分のブログです

いや~ほんとここまで色々あったな…笑

SAP Tech JAMでのSORACOM × SAP × レキサスによる、スタジアム体験を一変させるリアルタイムファンエンゲージメントも準備相当ハードだったのですが、今回のリレーblogネタであるLoRaWAN話もなかなかに味わい深い体験でした。

南国沖縄から日本で6社目、沖縄では勿論初となるSORACOMのSPSインテグレーションパートナーに!!

忘れることもないあのレジェンダリーなイベントが開催された2016年7月13日、南国沖縄から、一本のプレスリリースが世に解き放たれた。

レキサス、沖縄初のSORACOMSPSインテグレーションパートナーに 〜コンビニ業界では国内初となる沖縄ファミリーマートとのLoRaWAN実証実験を開始〜

そう、なんと日本で6社目、沖縄では初となるSORACOMSPSインテグレーションパートナーに認定されたのだ。

SORACOMといえば、創業して一年立たない間に軽く数十億規模の資金調達に成功している、日本発で世界に既に飛び出しているIoT デバイス向けに最適化された「つながる」を提供する IoT プラットフォーム。

そしてそのパートナー制度の中でも、SPSインテグレーションパートナーは選ばれし企業のみがなれる栄誉あるパートナー。

説明文をよんでみると、

“SPS 認定済インテグレーションパートナーとは、SORACOM Air や SORACOM Beam を含む SORACOM プラットフォームを活用したシステムやサービスのシステムインテグレーション、 マネージドサービス、コンサルティングを提供するプロフェッショナルサービス企業です。”

とある。では何故、日本で最も製造業も少ない、一見、IoTとは縁遠そうな南国沖縄のレキサスが、SPSインテグレーションパートナーに認定されたのだろうか?

実は日本屈指のIoTデバイス/サービス開発力があるらしいレキサス

わずか9グラム。ペットアクティビティトラッカーとして世界最少最軽量を誇る『ハロペiz(アイズ)』や、実証ばかりでちっとも前に進まない日本のIoT関連のPoC事情を鑑み提供を開始した、日本初となるIoTサービス開発専用の企画合宿プログラム『F.E.E.L.』を提供。

実はレキサス、南国沖縄にありながら、IoTデバイス、UX/UI、アプリ、プラットフォーム、クラウド、通信までを網羅的に企画/開発/実装/運用までを実施。

特に『F.E.E.L.』は従来型の効果のあがりにくい概念検証(PoC)に対しての一つの解として、既に多くのIoTプロジェクトで効果をあげているのだ。(このあたりの話はまた別途!)

あのSORACOMの玉川さんに、「日本においては超稀有な“フルスケール”でIoTに対してアプローチ出来る企業」という評価を頂戴していたりするのだ。

こ、これって結構イケてるんじゃないか!?

LoRaって?LoRaWAN×沖縄ファミマ×レキサス!?

で、本題である。

IoT向けのLPWAとして注目されているLoRa。そして、今年5月、SORACOMはLoRaWANへの参入を表明した。LoRaやLoRaWANの重要性やそこにSORACOMが参画した意図などはこちらの記事がわかりやすいので読んで欲しい。

簡単に要約すると、LoRaには

IoT向けの少量のデータ通信に向いてる

飛距離が出る(なんと基地局一つで5〜15km!!!)

免許不要

超絶低消費電力で済む

といったメリットがあるのだ。

そして、このSORACOM LoRaWANを用いた実証実験を、沖縄で実施する運びとなった。

コンビニ業界では国内初となる沖縄ファミリーマートとのLoRaWAN実証実験を開始

そう、日本ではまだ前例のない、コンビニ業界としては初となる、沖縄ファミリーマート様との共同でのLoRaWANの実証実験を実施したのだ。

実施開始日は、2016年6月23日。沖縄県内のファミリーマート某店舗に、SORACOM、M2B、レキサス、沖縄ファミマさんが集結。
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LoRaWANの機器設置に勤しむSORACOM玉川社長とM2B田中社長の図 笑

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できた!できたよ!!!

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レキサスのテニスジェネラル(県内35歳以上の部でなんと春夏連覇!!)な 大西敬吾 の車に設置されたLoRaWAN受信機

そして、どの程度の範囲で電波とれるか、いざ出発!!

続々と入ってくる素晴らしいレポート!!!

なんてうまくいくはずがなかった…

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そう、このエリアの間にあるのは、米軍 普天間飛行場。

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LoRaWANも流石に普天間飛行場はこえられないのか!?

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結論からいうと

室内用アンテナ+現出力設定(出力はあげられるがこのあたりは今後の認可次第)だと基地超え住宅密集地だと2km前後

室外用アンテナ+設置箇所次第ではこの近辺でも5kmくらいなら期待できるかも?

高地にある店舗に効率的に配置することで基地局の数を最少に抑えられる

といった感じでした。色々勉強になった!!

コンビニ×LoRaWANで何できるの?

で、“なぜコンビニ?”ですが、お話出来る範囲で書くと、県内の沖縄ファミマさんだけでざっくり300店舗程度ある訳です。

ここをLoRaWANのアクセスポイントとする事で様々な社会課題を解決出来る可能性があるのです。

例えば、老人の徘徊。例えば、観光客の方の消費購買活動や満足度のリサーチ。例えば、ペットの見守り。例えば、エリア顧客に対する更なる付加価値の提供。

従来の無線LANや3G/4G網だけで対応しようとすると、コスト面や電力面で色々と課題があった訳ですが、消費電力が低く、広いエリアをカバー出来るIoTに最適なLoRa/LoRaWANを利活用する事で、よりスピーディーにより低コストでイノベーションの生み出す価値を誰にでも提供できる。そんなHeartfulな世界観を私たちは目指しています。

おまけ

楽しそうにしている某IoTプラットフォームの経営者。ニューバランス履いてる人に悪い人いない(トッキー調べ)
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そして、超猛暑日だったこの日のルービーは別格の味わいでした!!

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今回のLoRaWAN実証実験の中でレキサスとして感じたのは、SORACOM玉川さんやM2B田中さん自らこうした実証実験に飛び出し、設置や検証といったフィールドワークを怠らないという姿勢の素晴らしさ。

「こういうのって後で想い出になるんですよね〜」とサラっという玉川さんの謙虚さ。

イノベーションを世に提供するとコトバにしながらも、フィールドワーク、ゲンバ感を忘れた経営者は世に沢山いて、こうしたスタンスの違いも、短期間でのより確実な成功に結びつける“チーム”としての働き方の違いだよな、と痛感しました。

これからも、SORACOMさん、沖縄ファミリーマートさんと共に、 “世界中のヒトとモノをつなぎ、共鳴する社会”を実現すべく、懸命に働いてまいります。すべての出逢いに感謝を!!

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