Startup Weekend Tokyoで優勝できたワケを考えてみた。
こんにちは(*^ー^*)
ヒューマンリソースチーム、徳嶺です。
Startup Weekend Okinawaを12月に経験し、このイベントの楽しさに気づいた私、徳嶺とレキサスの若手エンジニア3名は、その好奇心を押さえる事ができませんでした。
Startup Weekend Okinawaのレポートはこちらから。
ということで、2月8日〜10日に行われたStartup Weekend Tokyoに行ってきちゃいました!そして驚くことなかれ、私が参加したチームがなんと、優勝しちゃったんです。
Startup Weekend Okinawaの反省を活かす
Startup Weekend Okinawaでは、開始後1時間で大きな挫折を味わいました。通称:アイディアガールとして、人生を歩んできた私。そう、アイディアに関しては割と自信があったのです。それがどっこい、1日目に行われるアイディア発表ではみごと落選。まったく投票されないという苦い経験をしました。
それを踏まえて「みんなに投票してもらえるアイディアプレゼン」を目指し、Startup Weekende Tokyoで立てた作戦はこの2つ。
①自分のことを印象に残してもらおう。
アイディアピッチでは、50名ほどの人が1分間ずつプレゼンをします。その中で投票してもらうには、まず自分の個性を強く出さないと忘れられてしまう。そう思ったのです。
②アイディアはあえて抽象的に。
Okinawaの時に得票数の多かったアイディアは、ビジネスモデルがざっくりしているものが多い印象がありました。アイディア発表の段階で、具体的にプランを提示するのではなく、あえて抽象的にする方が相手に考えさせるプレゼンができるのではないか。そう考えたのです。
だれも興味もってくれないお。。
私が提案したアイディアは、「みんなが撮った写メを売ってマネタイズしましょう」というアイディア。よく食べ物を写メる女子を見るので、その写メを飲食店のサイトやメニュー表に使う写真として販売できないか。というアイディアでした。
Okinawaのリベンジができたかというと、、残念というか痛々しいくらい誰も興味を持ってくれませんでした。プレゼンの後に10分間の質問タイムがあるのですが、他のアイディアにはたくさんの人が来て質問している中、私のアイディアに質問してくれたのはわずか2人。いやー。悲しい。。
そこで反省したのです。Startup Weekendのプレゼンで大切なのは、印象に残るかというよりも、共感を得られるかどうか。1分間というわずかな時間で、アイディアが解決したいと考えている課題についてどれだけ共感を得られるかがポイントなのです。
私の場合、単に自分のことを印象づけようとしてしまい、肝心のアイディアへの共感は全く生む事ができなかったんですね。確かに、「食べるの大好き、旅も大好き、沖縄の女子大生です!」的なことを連呼してしまったような。肝心のアイディアがぼけてしまうのも当然です。もう私のバカ!
振り返ってみると、他の人のアイディアを聞く時、それがいいアイディアかどうかの判断基準は、その人が感じている課題や達成したい将来像に対してどれだけ自分が納得できるか、ということ。次こそはリベンジしたいものです。
そんな私を救ってくれた人
今回、発表を希望したのは、50人ほど。15名の発表→質問タイム→次の15名の発表→質問タイム….というように進んでいきました。
私は、最初のセッションでのプレゼンだったので、質問タイムでの人気のなさに少し落ち込みながら、次の15人の発表を迎えました。
すると、次のセッションの発表者の一人が、私の発表で話した「食べもの」「旅」というキーワードを覚えていてくれ、発表の中で私のことを指さしてくれたんです。 「旅と料理が好きな人を募集しています。ほらそこのキミ! いっしょにやろう!」という感じ。
一緒にやる!!!
私は、このアイディアにジョインすること決めました。
優勝できた理由を考えてみる。
私たちのチームのアイディアは、「地元の人と旅行客を”料理”を通じてマッチングさせる」というサービス。どうして、私たちのチームが優勝できたのか、すこし振り返って考えてみたいと思います。
ぶれない軸をもつ。
一番、大きな要因はこれにつきると思います。私たちのチームリーダーのビジョンが明確で、どのような問題があっても軸をぶらさずにアイディアを展開できました。ブレストやメンタリングでは、たくさんの「?」に答えなければなりません。なんでこのサービスが必要なの? どうやってユーザーに知ってもらうの? アーリーアダプターは誰なの?
こうした質問の押収に撃沈してしまう場合が多いかと思うのですが(実際、Okinawaのときにはこの質問に答えるために多くの時間を費やしました)、リーダーはサービスの姿を明確に持っていてこうした質問でもぶれることなく、アイディアを実装するステップまでもっていくことができたと思います。
バランスの良いチーム
私たちのチームは全部で8名。
リーダー兼エンジニア 1名
エンジニア 2名
デザイナ 1名
プロジェクトマネージャー 1名
マーケッター 2名
という構成です。今回の参加者は、全体的にデザイナーが少なく苦労したチームも合ったようですが、私達のチームは開発するには申し分ないチーム構成でした。
そのため、2日目の午後からは、開発チームとマーケティングチームに別れてそれぞれの作業を行うことができました。2日目が終わるころには、ざっくりですがデモができる状態ができていましたし、プレゼンスライドのたたき台もできていました。うまく役割分担ができていたので、時間にもある程度余裕をもつことができたのだと思います。
MVPを作るための取捨選択
今回のStartup Weekend Tokyoの審査基準は、【動くもの作る】ということでした。
ジャッジの方が初日も参加していたのですが、
「動くものがないチームは、どんなにビジネスモデルができていても評価しません。」とはっきりと言っていました。
開発時間から逆算してスケジュールを立てることで、ブレストに無駄な時間を費やすことも防ぐことができたと思います。しかし、ただ作ればいいという事ではありません。
スケジュールをしっかり立てる事も大切ですが、サービスのMVPとして必要な最低限の機能が何かを判断して実装することがStartup Weekendでは重要になります。ただ、”動くもの”を作ればいいのではなく、ユーザーにとって価値があるかを試すために必要な”動くもの”を作る。
私達のチームでも、どのようなサービスなのか、使いたくなるサービスなのかどうかがユーザーに伝わればいいと判断し、たった3ページのサイトを作りました。条件を入力して、リストが出て、詳細画面があるだけです。しかも、詳細の画面は、コーディング時間を節約するためにコードを一切書かず、UIのイメージだけにするなど、作るべきものがなにかを考えて実装しました。
※MVP:minimal viable productと呼ばれるビジネスの最小単位。
ヒアリングは、グローバルに。
チームには、スペイン出身の方やシンガポールから来ていた方もいて、英語と日本語両方を使ってコミュニケーションをとりました。私は英語が話せないので伝えたいことをうまく伝えられず、本当に苦労しました。。英語力って大切ですね。本当に。。
でも、多国籍のチームだったからこそ、日本にとどまらず海外にいる人へヒアリングを行うことができました。旅行するときに何を重要視しているのかは、お国に関わらず「地元を楽しむ」という回答が多かったですし、「現地の料理を楽しみたい」をいう声も多かったです。グローバルに展開できるモデルを作りたいと話をしていたので、実際に海外の人の声を聞いたことも顧客開発において評価されたのかもしれません。
まとめ。
Startup Weekendは2回目の参加でしたが、1回目とはまた違うことを体験することができました。チームメンバーや会場、メンターさんによって経験できることは変わります。Okinawaは宿泊つきだったので、深夜まで作業することもありましたが、Tokyoでは会場が10時には閉まってしまうし、終電はあるし。さまざまな制約があることなかで、いかに時間を使うか、作業分担するかも学ぶことができました。
参加回数を重ねるごとに、Startup Weekendのノウハウのようなものが蓄積されているような気がします。3月22日(金)〜24日(日)には、Startup Weekend Okinawaが開催されるので、今度はどんな学びが得られるか楽しみです!
Startup Weekend Okinawaの詳細はこちら。