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プロダクトオーナーシップ勉強会【POStudy】にいってきました!

こんにちは!
ビジネスイノベーション部、徳嶺ですヾ(○・ω・)ノ

おそくなってしまいましたが、先日プロダクトオーナーシップ勉強会 POStudy(ピーオースタディ)に参加してきましたので、レポートします!

POStudy Day 2013 Spring in Okinawa

プロダクトオーナーシップ勉強会POStudy(ピーオースタディー)とは?

公式サイトより、POStudyとはなにかご紹介します!

現在の日本のITサービス業界において、「プロダクトマネジメント」という分野が欠落しているとも言われています。

例えばプロジェクトマネージャーは、「プロジェクトをマネジメントする」ことだけではなく、「プロダクトをマネジメントする」ことが必要で、それが世界標準とも言われていますが、現状の日本では「プロダクトをマネジメントする」ことが軽視されがちです。

ITサービス業界におけるプロダクトのライフサイクル「企画立案」~「サービスの設計」~「仕様の設計」~「ソースコードの設計」~「継続的な改善」において「プロダクトをマネジメントする」には、「プロダクトオーナーシップ」を発揮することこそが、非常に重要だと考えています。

このようなプロダクトオーナーシップの考え方を広めるため、東京を中心に開催されているのがPOStudyです。その講師である関 満徳さんが来沖してくださり、POStudy Day in Okinawaが開催されました! 今回は、Fearless Journeyやストーリーテリングのワークショップを行いました。

POStudy_Opening

オープニング

パターンで課題解決! Fearless Journey

最初のワークショップは、Fearless Journey(フィアレス・ジャーニー)です。

これは『Fearless Change』で紹介されている手法で、現況と目標のギャップに存在する障害や問題に対して、戦略カードをもとに障壁を乗り越える解決策を議論・解決するというワークショップです。

パターンとは?

組織の問題は、パターンとしてとらえることができます。

例えば、、このような感じです。
ある日、新しい事業アイディアが思いつきました。
けど、みんな忙しくて聞いてくれません。
それに、勤務時間で話をするのは基本的にNG。。
だったら、ランチーミーティングを開いて、アイディアを聞いてもらおう!

これは、パターンの一つで「ブラウンバックミーティング」と言います。
このように、パターンを使えば障壁を乗り越える解決策を明確に導くことができます。

ブラウンバックミーティングの場合、
文脈:新しいアイディアがある。
問題:みんな忙しくて聞いてくれない。
制約:勤務時間外はNG
解決:ランチミーティングをしよう! となります。

Fearless Journeyで使う、48枚の戦略カードにはこのようなパターンが書かれていて、組織のメンバーがパターンを共通言語としてもつことで、スムーズに課題を解決することができます。

Fearless Journeyの戦略カード

この戦略カードをつかって、課題を解決するワークをやりました。

ワークのやり方は、ワイクルの代表でさまざまな技術書を翻訳しているMasanori Kadoさんのスライドで紹介されているのでご確認ください。

ワークでは、まずグループで取り組む課題を決めます。私たちのチームでは、「あるお客様からの理不尽なクレームをなくしたい」という課題でした。
次に、Startとなる現状とGoalとなる目標をカードに書き、その間を40cmほどあけてテーブルに置きます。StartとGoalの間にある障害物となっている課題を20こほどあげてカードに書きます。その障害物カードを一つずつ並べていき、戦略カードを出し合い解決策として妥当かどうかを議論していきます。

カードには、「著名人をまねく」とか「お試し期間」といった解決策が書かれているですが、チーム内で課題と解決策の結びつきを考えながら議論するので、スムーズに課題を解決することができました。

この手法は、いろいろなミーティングでも使えると思います。なにか課題を解決しようとしたときに、どうしても過去の失敗や経験談を引き合いに出してしまい、議論が混沌としてしまいますが、戦略カードを使えば解決策を明確に方向付けしながら、有効な施策を実施できます。

ストーリーテリングでUXを向上

午後のワークショップは、ストーリーテリングを行いました。

ストーリーテリングとは?

ユーザーとデザイナー、ビジネスオーナーの接点であり、リサーチとデザインの接点となるもの。ストーリーテリングをUXデザインに活用することで、製品やサービスのエクスペリエンス(経験価値)を向上できます。

今回は、ストーリー構造の一つである英雄的構造について、実際にストーリーをつくって発表するワークを行いました。

英雄的構造は、例えて言うと映画のヒーローのようなストーリー構造です。

1)日常の世界:現状や課題。

2)冒険へのきっかけ:ある情報がきっかけとなって、日常の世界を抜け出す。

3)はじまりと試練:新しい情報を模索し始める。

4)冒険の世界:どういう行動をしたのか。

5)目的の達成:目的を達成できたか。

6)日常世界への帰還。

まるでスペクタクル映画のような構造ですが、ストーリーを作る癖をつけておくと業務でも役にたちます。

例えば、新規のお客さまの案件をうけるときにお客様の状態をストーリ化して、私たちの提案でどのようなことがお客様のストーリーに生まれるのかを具体的にイメージします。

そうすると、提案の効果をさらに発揮できるような改善を開発の前に行うことができるので、より価値のある製品を作ることができます!

ストーリーテリング

今回のPOStudyでは、Fearless Journeyとストーリーテリングを中心に約10時間のワークショップを行いました。時間としてはかなり長かったのですが、振り返るとあっという間におわった感じです。Fearless Journeyは会社でも実践したいなーと思い、戦略カードを購入しちゃいました!

すばらしいことに、POStudyで使った資料はすべてオンライン上で公開されています。『POStudy Day 2013 Spring in Okinawa』の資料はこちらからご覧ください。

また、次回も沖縄で開催してくれるそうなので、その際はぜひご参加くださいね。

この記事のライター

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