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レキサスブログ

情熱開発 #1 諸見里 一道

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ベトナム タンソンニャット空港。ソフトウェア開発一筋で歩んできた自分にとって今回の任務は務まるのか?そんな不安を抱えながら空港でタクシーに乗る。英語が苦手な彼は、タクシーのアテンドを先輩に任せ、後方で遠くを見つめていた。

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情報大陸 諸見里

Software Project Leader 諸見里一道 25歳。今回、諸見里は現在開発中のプロジェクトで共同開発するVitalify Asia社とのKick Offのためにベトナムに到着したところだ。これからタクシーでホーチミン市の中心部に向かう。今回のプロジェクトは、クラウドを活用したWebシステムを数社と共同開発しており、技術的にも難易度が高い。UX(User Experience)に強いオフショア企業のVitalify Asiaとの開発は会社としても失敗できない重要プロジェクトだ。そんなプレッシャーが諸見里にのしかかる。

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「バイク多いっすねーぇぇぇぃ」

「あっすごい、4人で乗ってるぅぅぅ!」

25歳で、Leaderになる、最近では珍しくないことだ。諸見里は、不安を隠すためにタクシーでしきりにバイクのことを気にしていた。
早速ホテルにチェックインして、オフィスに向かう。

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「別の国って感じですねぇぇぇ」「うわぁぁぁぁ」

そんなの外国だから当たり前と思うかもしれないが、諸見里は、今回海外出張が初めてということで興奮気味だ。先輩のアドバイス通り、鞄を前に抱えて進んでいる。足取りも軽快だ。

普段、諸見里は、仕事に集中するあまり、ほとんど歩かない。歩くときもすり足で気配を消すことが出来るらしい。ダイエットも兼ねて歩けることがとてもうれしいのだ。

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Vitalify社に到着、早速打ち合わせを行う。自分の席が準備されている。

「アルファベットにすると長いっすねぇぇぇ」

普段諸見里は、「モロミー」の愛称で親しまれていて、「zato」を見るのが久しぶりなのだ。

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早速、Vitalify社との打ち合わせが始まった。

「では、今回のゴールを確認しましょうぅぅぅ」

淡々と進んでいるが、会議のムードが何か、おかしい。諸見里はそう思った。静かで、あまり質問が出ない。あせる諸見里。日本語は、BSE(Bridge SE)が通訳してくれるから問題ない。しかし、何をどのように通訳しているのかがまだ感じ取れない。まだお互いを知らないため、コミュニケーションのコツがつかめないのだ。

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彼は、いつもこのスニーカーを愛している。会議がうまく進まない不安からか、つま先立ちで座っているが、これも筋トレの一環なのだと帰国後の取材で明らかになった。ズボンと同系色でコーディネートとしては、ちょっと微妙なセレクトだ。

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初回の打ち合わせを終わり、一旦Break。表情が若干曇る。

「僕の言ったことは、BSEは分かっていると思うんですが、その先でどのように伝わっているかが読み取れないので、どこまで理解していただいたかが分からないんですよねぇぇぇ」
繊細な男だ。この繊細さが仕事でも評価されている。そんなとき彼はある行動に打って出た。

体操をメンバーと一緒に始めたのだ。つられて取材陣も体操をすることに。肩の動きが少しおかしいが必死で肩をまわす諸見里。開発メンバーと一緒に行動を共にすることでメンバーとのコミュニケーションを図ろうと考えたのだ。“テクニックではなく、まず打ち解けることが重要”。そんな彼の仕事のスタイルが垣間見えるシーンだった。結局、Vitalify社のメンバーと数回の打ち合わせを重ねる度にコミュニケーションはスムーズになっていったようだ。

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夕方、ホーチミン市レタントン通り。ここは、日本人街で日本人が好むレストランが多いことで有名な通り。仕事も終わって、早速今日の食事を決めるため散策だ。

「現地料理が早く食べたいっすぅぅぅ!」

仕事が終わると、急に先輩になつく諸見里。この切り替わりも彼が愛される理由だ。結局お店は先輩が探す。今日は現地の焼肉店で食事をすることに決めた

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「うわぁぁぁぁー、このエビめちゃくちゃうまいっすねぇぇぇ!」

顔からはとてもそうは見えない。そんなギャップは、仕事での交渉などでも顔色からは本音が見えないと評価が高い。

「最後に日本料理が食べたいっすぅぅぅ!」

「もう1軒いくの??」と同行の先輩が聞き返すが、諸見里は一度決めたら曲げない性格。

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結局、牛丼を食べに食事のはしご。牛丼に生卵を乗せる。「生卵は気をつけた方がいい」よ、と言われていたのにも関わらず、あえて攻める諸見里。Leaderはどんなときも前向きに、と教わったのか、食事も前向きだ。

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「うぁぁぁ、ほとんど日本と味変わらないっすねぇぇぇ!」

やはり、とても表情からは喜んでいるように見えないのだが、かなり美味しかったようだ。

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最終日、諸見里はすべての打ち合わせを終え、メンバー全員と記念撮影をすることに。たった5日でどれだけ立ち上げることができるのか、毎日不安な中、1つ1つ課題を解決し、ようやく最終日を迎え、各メンバーとも打ち解けることができたようだ。

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写真が移っている配置が、どうもおかしい。レキサス社員とは離れて、Vitalify社メンバーの近くで撮影に応じる諸見里。説明を受けないと、彼は現地メンバーと勘違いしてしまうくらい馴染んでしまっている。左手の位置が若干隣のメンバーとポーズを合わせることができなかったが、コミュニケーションを大切にする彼の人柄が出た1シーンだった。

「皆さん優秀で、ホント一緒に仕事ができて幸せです」

いろいろあったが、これから一緒にやっていけそうだと諸見里は感じ、オフィスを後に。

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今日の夜は、Vitalify社の日本法人のメンバーと食事。タクシーで現地に向かう諸見里の表情はいつになく安堵の表情だ。リーダー業務は常に日程との戦いである。日程が遅れる課題・難題が毎日日替わりで降り掛かる。そんな業務の束の間に一瞬彼が見せる安堵の表情は、どこか親しみを感じる。

とても美味しいと評判のベトナム料理店に到着。早速食事だ。

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先ほどのタクシーの安堵感とは一転して、超高速に食事を食べる諸見里。

「うわぁぁぁぁぁ、これ本当に美味しいっすねぇぇぇぇぇ!」

いつもより語尾が長い。どの料理も絶品だ。すべての疲れが飛ぶ瞬間。

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「みなさん、これからもよろしくお願いします!」

お礼と記念撮影を忘れず、諸見里はベトナム料理店を後にした。最高の一日だ。

「たこ焼きが食べたいっすぅぅぅぅ!」

あれだけ美味しい料理を食べた後、さらに別腹宣言をする諸見里。彼は、社内で自分の体重を公表してダイエットに取り組むのと矛盾して、食事が大好きだ。

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「明日からもがんばりましょう!」

いつも、全力、いつもやさしい笑顔。そんな彼はいつも最後の締めで安堵の表情を浮かべる。仕事で怒ることは決してない。いつも静かだ。静かで冷静。しかし、それは内に秘めた思いをあまり表に出さない照れなのか、繊細なのか。Software Project Leader 諸見里 一道。そんな彼に、最後に質問してみた。

「Leaderにとって一番大切なものは何ですか?」

 

と、面白おかしくレポートしてみましたが、実際この5日の開発立ち上げは大変でした。レキサスにおいて最大級の開発規模ということもあり、課題・問題山積みでしたが、目標をなんとか達成でき、帰国することができました。諸見里さん、ありがとうございます。

「泳げるようになってから水に入る人はいない」

今回思い切って諸見里さんをLeaderに任命しました。これから年末まで大変な時期が続きますが、全力で取り組む彼を、これからもしっかりサポートしていきたいと思います!

 

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