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実戦!UX勉強会スピンオフ版!ゲストスピーカーに坂本貴史さん

こんにちは!レキサスデザインチームの高橋です。

実践!UX勉強会スピンオフ版として東京からネットイヤーグループ株式会社のUXデザイナー坂本貴史さんをお招きしましたので報告します!

レキサスでは、UXを学ぶ勉強会を不定期で開催していまして、6/2 (金) の勉強会は坂本貴史さんをお招きし、UXに関する講義とワークショップを行っていただきました。

坂本貴史さんプロフィール

profile_sakamoto
bookslope blog – Information Architect/User Experience Designer
http://www.bookslope.jp/blog/

今回の勉強会の目的

自分がはじめて「UX」という言葉や概念を知ったのは今から15年くらい前だったと思いますが、その頃はIT業界の一部の職種だけが使っているような言葉でした。

最近ではいろいろなビジネスシーンにおいて頻繁に語られるようになっていますし、どの職種においても基本的な概念は把握されている状況で、UXという概念はビジネスにおいては一般的になったように思います。

また、いわゆる「UXデザイナー」と呼ばれる職種も広く認知され、UIデザイナーやウェブディレクター、もしくはエンジニアという職種から「UXデザイナー」になるなど、元の経歴に幅がある職種だと思います。

今回坂本貴史さんをお招きしたのは、坂本さんが元「IA (インフォメーションアーキテクト)」で、実際の開発現場においてIAという視点でUXを捉えてきたという経歴があったからです。

経歴や実務上の経験、またその掘り下げ方によって「UX」の捉え方が異なるのでは?ということが知りたかったのと、その捉え方を聞くことで自分たちのUXデザインの幅を広げようというのが今回の勉強会の目的でした。

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勉強会の前半は「講義」

前半は、まさに坂本さんが捉えているUXとは、という講義。

クライアントが「UX」という場合は事業全体を俯瞰して、その視点で課題を知りたいという場合が多い。

一方で、「ある課題を解決する」ためのUXデザインの場合は、「課題」にフォーカスするので、その課題を持つペルソナ (個人) にまで視点を絞っていくべき。
フォーカス具合が異なるのでそれを意識すべき。

という話が印象に残りました。

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さらに、カスタマージャーニーマップや6アップスケッチなどの個々の手法についても、「課題解決のフォーカス具合によって使い方を変えるといい」という話がありました。

例えば、

カスタマージャーニーマップをサービス全体を俯瞰する目的で使うこともあるし、ある特定の利用シーンにフォーカスして小さいジャーニーとする場合もある。

ある特定の利用シーンの表現手法としては、上記のジャーニーマップでもいいし、6アップスケッチでもよいかもしれない。何にフォーカスするかによる。

というお話でした。

個人的に重要だなと感じたのは、UXデザインをただ決まったプロセスとして実施するのではなく、プロセスをゴールから遡ってみるとどうしてそのステップが必要なのかが分かるという話でした。

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確かに実施する順番としては書籍などに書かれているプロセスをたどるわけですが、逆からたどる考え方をすることで各ステップでの精度が変わるように思いました。

後半は「ワークショップ」!

後半はワークショップ。ワークショップはテンション変わりますね。

今回は「映画」関連のあるサービスにおける課題解決というテーマで、下記の流れで課題発見から解決案出しまでを体験しました。

顧客のセグメント

ペルソナ策定

カスタマージャーニーマップによる課題抽出

6アップスケッチによる課題解決案の検討

坂本さんは実はワークショップでの盛り上がり具合を見て時間調整や席替えをしていたとのことで、予定よりも時間がオーバーしたのですが、それぐらいどのグループでも議論が活発化して楽しめている様子でした。

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参加メンバーからの意見としては下記のようなコメントがありました。

同じ映画のサービスなのに、顧客セグメントの仕方によって見方が変わるのが面白い。

これまでカスタマージャーニーマップはあまり使ってこなかったが、一つの展開の仕方として面白いと感じた。

自分個人的には「同じジャーニーでもペルソナによって課題が変わる」ということを実感できたことが今回のワークショップで最も良かった点だと感じました。

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結果

結果、IAとUIデザイナーとでの「視座」の違いについては正直明らかにはなっていません。
ただ一方で、対象のサービスのどこに絞りこむかという「フォーカス」の仕方によって、見え方が色々変わるなということは分かりましたし、それによりUXデザインのプロセスや各手法についての理解が深まり意義深い催しとなったように思います。

坂本さん、参加いただいたクルーの皆さま、ありがとうございました。次回もまた楽しんでいきましょう!

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