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プロダクトマネジメントの第一人者、関 満徳さんのインタビューをお届けします!

こんにちは、安田です。今回は5月29日(月)に沖縄IT津梁パークで開催したレキサス主催イベント「IoT/AI時代を生き抜くために必要な新規事業創出の第一歩」で講師を務めて頂いた関 満徳さんのインタビューをお届けします。

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関 満徳 氏 プロフィール

グロースエクスパートナーズ株式会社 ITアーキテクト
Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies

ITサービス開発のコンサルティング、開発、運用を一貫して手掛けながら、「顧客価値の創造」と「持続可能な仕組み創り」をテーマとしたアジャイル・プロダクトマネジメントのワークショップデザインを数多く実施。全国各地でファシリテーターとしても活躍。

■安田
関さんこんにちは、本日はお忙しい中お時間を頂きありがとうございます。さっそくですが、まずはじめに関さんがプロダクトマネジメントに興味を持ったキッカケを教えていただけますか。

■関
アジャイルソフトウェア開発を行っていたときのことですが、プロダクトオーナーという役割の人たちが仕事で必要なスキルが何なのかを考えると、プロダクトそのものの価値を上げるためにいろんなことをやらないといけないと気づき、それをいろいろ勉強していくうちに、どうやら「プロジェクトマネジメント」以外に「プロダクトマネジメント」というものがありそうだということを知りました。

そして、翔泳社さんから出ている「プロダクトマネージャーの教科書」という本の著者である新井さんとつながって、その後、新井さんと他に何人かをお呼びして一緒にPOStudyでイベントをやりました。プロダクトマネジメントを本格的に意識してやるようになったのはそれがキッカケですね。

■安田
それはいつ頃のことですか?

■関
2015年の9月6日に「現役プロダクトマネージャーが語る、日本企業におけるプロダクトマネージャーの課題と今後の展望」というタイトルのイベントをやりました、そのときに集まったのが60名弱。そのときにプロダクトマネージャー向けにイベントをやることを意識し始めました。

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■安田
なぜプロダクトマネジメントに関するイベントを継続的に開催しているのですか?

■関
プロダクトマネージャーとかプロダクトオーナー、プロダクトマネジメントのスキルは座学だけじゃ身につかないモノばかりなんですね。いろんなフレームワークとかモデルを使ってたくさんのインプットからアウトプットを作ることを求められていたり、モデル化が求められていたり・・・ですが、それらは業務で活かせるレベルになるまで自分で何とかしないといけない状況が多く、なかなか勉強の機会、ノウハウ共有のチャンスがないので、そういう場があったほうがいいのではないかと思ってやり始めました。

■安田
今回のイベントはワークショップ中心でしたが、いつもこのスタイルなのでしょうか?

■関
はい、私が行っているプロダクトマネジメントのイベントでは、座学ももちろん必要ですが、ワークショップ形式で議論したり、一緒にアウトプットを作ったり、意見のすり合わせ、調整をしたり、まとめたり、といった、いわゆるプロダクトオーナー、プロダクトマネージャーが現場でやるのと同じような環境を作っています。

具体的には「座学2割、ワーク8割」と考えています。ただ、ワークショップを100%にしなかったのは、あるテーマに沿ってやろうとしたときに、基礎が揃っていないと全然学習にならないし効果も出ないので、まずはスキルや経験が違う人たちが集まったときにベースを揃えて、そこから底上げした状態で始める必要があるのです。ですので、座学と言っても教科書みたいな勉強ではなくって、ワークショップをやるのに必要な価値観、考え方、ポイントなどを座学の中でお伝えしてから、ワークショップを行っています。

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■安田
ちなみにこういったイベントはどのくらいのペースで開催しているのですか?

■関
POStudyは始めて6年が経ちました。始めた当初は月2回でしたが、いまは月に4回〜6回前後やっています。というのも、忙しい参加者が多くて、月1回にピンポイントでスケジュールが合わない人が多いんです。あと、東京以外であちこち回り始めたので。ですので、開催回数を増やして、参加ができるチャンスを増やすほうが参加しやすいためそうしています。平日しか参加できない人、土日じゃないと参加できない人いるので両方でやったりしています。

■安田
今回5月29日(月)に沖縄IT津梁パークで開催したイベントの手応えはいかがでしたか?

■関
手応えはかなりありました。今回のコンテンツを作るにあたっては、レキサスさんがここずっとやってきている新規事業検討の短期集中沖縄合宿(F.E.E.L.)で培ったノウハウと、POStudyや私の本業のグロースエクスパートナーズで培ったノウハウのいいとこ取りをしました。結果、一日でプロセスを一巡する、とても良いコンテンツに仕上がったと感じています。

また、これは少し余談ですが、フレームワークやモデルはある程度経験がないと作るのが難しいものが結構あるんです。そして、今回のイベントのコンテンツの調整をしているときに大西さんから「このモデルは使いこなすの難しいですよね〜?」という話が出て、私も「そうなんです。だから最近はこのモデルは使っていません」と言ったやりとりがあったんですね。

大西さんとしても、こういったコンテンツの構成・仕事のモデルの進め方のノウハウを、今回のイベント準備を通して私と共有できたのがとてもよかった、と言っていました。

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■安田
なるほど、今回のイベントを通してF.E.E.L.自体の質もさらに上がる、ということですね。では最後の質問になりますが、沖縄やレキサスのことをどう感じていらっしゃいますか?

■関
私にとって沖縄で初めてとなるこちらのイベントを2012年12月にレキサスオフィスで開催してから4年半が経ち、徐々にプロダクトの企画から仕事に関わる人たちが増えてきている気がします。

2012年はまだ受託開発も多く、企画する側の仕事ができないからプロダクトマネジメントのコンテンツの勉強をしても活かす場がない、という人が多かったのですが、この4年半でクラウドの技術の発展や、AIやIoTなど、場所に関係なく挑戦できる環境が整ってきたこともあり、沖縄発のビジネスを始めようとしている会社も出てきていると思います。

レキサスさんはその中で今年も複数の新事業をリリースする予定と聞いていて、かなり力を伸ばしてきていると思います。私としてもそんなレキサスさんと今後も一緒に活動をすることで、成長の場の機会を増やせたらとと考えています。

■安田
本日はお忙しい中ありがとうございました。また引き続きお世話になると思いますが、沖縄、そしてレキサスをよろしくお願いいたします。

■関
こちらこそありがとうございました。引き続きよろしくお願いします。

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