新入社員がスクラム開発を実践してみた話〜チーム一体となる〜
2020年8月14日 金曜日 | LEXUES
本記事は弊社noteにも掲載しています。
はじめまして。
株式会社レキサスの2020年入社の新入社員アベルです。
4月から6月の研修を終え、7月からレキラボ(Lexues Laboratory)に参加しています。
スーパーエンジニアになるべく、日々勉強中です。
レキラボの概要については、こちらの記事をご参照ください。
レキラボで実践中のスクラム開発について、新人の目線でお伝えします。
スクラム開発とは
一言でいうと、「チーム一体となって、短い単位で計画、行動、評価、振り返りを継続的に行い、プロジェクトを遂行していく開発手法」です。
今回は「チーム一体となる」ために、実際に現場で実践していることを紹介します。
チーム一体となる
そもそも、「チーム一体」とはなんでしょうか?
さまざまな解釈はあると思いますが、
私は
「チームのメンバーひとりひとりが物事の変化に敏感になり、
素早くアクションを起こす」
ことだと思います。
自身やチーム、プロジェクトに影響を与える要素を常に感知することで、目標達成を阻害する要因の早期発見につながります。
そのためには、周りに対する広い視野を持ち、横断的な行動を起こすことが必要です。
レキラボでは「会話」「記録」「共有」「報告」「連絡」「相談」を大切にし、以下のことを実践しています。
1. ラボ-朝会
2. 進捗状況の確認
3. ひとりで悩まない
4. ラボ-締め会
5. 日報
6. レキラボメンバーでの定例ミーティング
1. ラボ-朝会
毎朝15分~30分ほど、「1日の予定の共有」「懸念点の共有」「その他」について話し合います。
目的は、作業の優先度の明確化、「ひとりで悩む」状態の回避、雰囲気作りです。
作業の優先度の明確化
開発メンバーは、レキラボとは別のタスクを持つこともあり、日に日に仕事量が変化します。お互いの予定を共有することで、対応すべき案件やタスクの優先度を明確にすることができ、タスク間の調整や、カバーすべき項目の抽出、ヘルプ対応可能な時間帯の把握などを可能にします。
「ひとりで悩む」状態の回避
懸念点を共有することで、「ひとりで悩む」状態を回避し、解決のための選択肢を増やします。レキラボでは、ひとつのタスクをひとりに割り当てることが多いので、タスク作業中に課題や問題点が出てくると、すべてひとりで抱え込むことになります。
未経験の場合だと、調査コストが発生し、それが長く持続するとプロジェクト進行を遅らせる可能性があります。懸念点を共有できる時間を作ることで、開発メンバーが抱えている悩みをチーム全体で素早く検知し、それに対して経験者の知見や経験の活用、タスク調整、サポート体制の構築と言ったさまざま解決策を提案することで、プロジェクトに悪影響が及ばないようにします。
雰囲気作り
「その他」と書いてますが、ほぼ雑談のことです。個人的には、生産性の向上、リラックス効果、相談しやすい空気感の創出、幸福感の向上、アイデアのブラッシュアップ、情報収集などに役立っています。しかし、やりすぎには注意が必要です。
以上で話す内容は、議事録として記録し、スクラムマスターに共有します。(スクラムマスターとは、チームの支援や促進をするリーダーです。レキラボのスクラムマスターは、開発チームの作業プロセスやタスク達成率などをデータ化し、プロジェクトが予定通り進んでいるかを分析し、評価します。詳細ついては、後日掲載予定です。)
2. 進捗状況の確認
声かけによる進捗状況の確認を行っています。そうすることで、「ひとりで悩む」状態の回避や開発メンバーの気分転換が期待できます。
私は、仕事のきりのいいところで声かけするよう意識しています。ただし、メンバーが集中しているときは声かけない方がいいです。
どうしても確認したいときは、Slack等のコミュニケーションツールを活用しています。
3. ひとりで悩まない
「ひとりで悩む」状態が持続した場合は、相談するようにしています。
目安として、15分ほど作業が滞っている場合には、相談します。
私は相談する前に、「内容」「背景」「試したこと」「結果」「参考」をまとめた上で、コミュニケーションツールで一報入れることを意識しています。
コミュニケーションツール上で解決できない場合は、相談相手に時間を調整してもらって直接ヘルプをお願いします。
問題が解決したら、レキラボの共有スペースに「内容」「原因」「解決策」を記載します。
4. ラボ-締め会
退勤前に15分ほど「1日のタスク達成度」「明日の予定の確認」「懸念点の共有」について話し合います。
目的は、未完了タスクの分析、共通認識の確認、「ひとりで悩む」状態の回避です。
未完了タスクの分析
完了できなかったタスクを分析し、プロジェクト全体に影響が出ないように、対策を練ります。
共通認識の確認
「ラボ-朝会」でも言及しましたが、開発メンバーの仕事量は日に日に変化します。翌日のタスクにしっかり対応できるリソースがあるかお互いに確認し、ない場合は対策を練ります。
「ひとりで悩む」状態の回避
「ラボ-朝会」で言及した「ひとりで悩む」状態の回避**と同じ内容であるため、説明を割愛いたします。
5. 日報
日報には、「前日に予定したタスクに対しての完了&未完了タスク」、「明日の予定」、「特記事項または懸念点」について記入します。
「未完了タスク」では、「理由」「原因」「影響」「対策」を明確にする必要があります。
記入した日報はレキラボの共有スペースに記載し、スクラムマスターに共有します。
6. レキラボメンバーでの定例ミーティング
2週間に3回実施します。
1回目と2回目は、プロジェクト進捗の報告を目的としたミーティングで、スクラムマスターと開発チームが参加します。データを元に、プロジェクトが予定通り進んでいるかを分析し、評価します。
3回目は、プロジェクト進捗の報告、成果物の発表、振り返り、質疑応答を目的としたミーティングです。詳細については、後日記載予定です。
まとめ
「チーム一体となる」ために、いろいろなことについて述べましたが、大事なのは、「チームのメンバーひとりひとりが物事の変化に敏感になり、素早くアクションを起こす」ことです。ポイントさえ抑えれば、後は環境に合わせてやり方を変えることができます。
弊社も、コロナの影響により8月からリモートワークになりましたが、レキラボのチームメンバーが、いつでも「会話」できるようにと、ビデオ通話できる専用ルームをネットワーク上に常備しておくなどの提案と実装をしてくれました。
物事を感知してからの、アクションが”早い”かつ”的確”すぎて、とても勉強になります。
おかげさまで、距離が離れても、目標に対して共通認識を保つことができております。
今度は私が先に”変化”に気付き、アクションを起こしたいと思います。
「チーム一体となる」
1. ラボ-朝会
2. 進捗状況の確認
3. ひとりで悩まない
4. ラボ-締め会
5. 日報
6. レキラボメンバーでの定例ミーティング