オープンソースカンファレンス2009 沖縄
2009年9月30日 水曜日 | その他
こんにちは。熊澤です。
今回は、私が先日参加させて頂きました「オープンソースカンファレンス2009沖縄」についてお話したいと思います。
皆さんご存知の様に、インターネットを支える技術と一言で言っても、その分野は多岐に渡ります。(オープンソースはインターネットに限った話ではないのですが…)。カンファレンスでは沢山のセッションが開かれておりましたが、私はその中でも幾つか業務に係る分野、そして個人的に興味がある分野のセッションを聴講してきました。
折角の機会なので、その中の一つをピックアップして新米なりにアウトプットしてみたいと思います。
聴講させて頂いたのは札幌Javaコミュニティの渡辺修司さんによる
「Java FX – クライアントJavaの帰還」
というセッションです。
JavaFXとはJavaで高度なUIを構築するためのスクリプト環境です。
http://javafx.com/ja/
詳しくは上記サイトをご覧下さい。
また当日使用されたスライドはこちら(www.slideshare.net) でご覧になれます。
セッションの内容をまとめると…
クライアントJavaというとJavaアプレットが思い浮かぶが、アプレットが登場した当時の家庭用コンピューターの性能は低く、時代に見合った技術ではなかった。
一方でJavaはサーバーサイドで実績を伸ばしてきた。
家庭用コンピューターのスペックが向上し、またJavaVMの性能も改善されたためクライアントサイドで再びJavaを活かすチャンスが巡ってきている。
現在主流であるRIAプラットフォームとしてはAdobe Flash, Microsoft Silverlight等が挙げられるが、JavaFXは多くの開発者が持つJavaの知識という資産を活かせることが強み。また初めからGUI構築の支援を目的としているので、Flashの様なタイムラインの概念がない。
JavaFXはブラウザとは別プロセスで起動するため、JavaFXが異常終了しても、ブラウザがクラッシュすることはない。
スクリプト言語ではあるが型付けが強いため、変数名の打ち間違え等があっても事前にある程度検出することが出来る。
JavaFXはバージョンアップを繰り返しており、仕様が大きく変わることも今後考えられるそうです。しかし今年中に2.0が発表されるそう。RIAの需要が高まる中、Javaの経験者は先行投資してみては?ということでした。
個人的にはAdobe Flashと比べて、開発環境を無償で用意できる所に魅力を感じました。RIAを趣味で齧ってみるとなると、SilverlightとJavaFX、どちらを取るか悩むところです。「これまでに培った知識を活かせるか」や「公開されている情報量」等がポイントとなるのでしょうか。
また、セッションの中ではAWTやSwingといったJavaでGUIを構築するためのツールキットの流れの中で、JavaFXはどういう立場なのかという点についても解説されていましたが、こちらに関しては私の知識不足で理解できなかったのが残念です。
PHPやJava, **SQLといった「普及していて」「安定した」技術に関しては検索すればネット上で沢山の情報が手に入りますが、私にとって耳にした事も無いような未知の技術は調べようがありません。そんな「生まれたて」で「研究中」の技術の情報を一気に得るのにはもってこいの機会でした。