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レキサスブログ

シリコンバレーの始まり

下門です。

先日、シリコンバレー発祥の地である Palo Alto 市に行ってきました。その時に撮影した写真をご紹介しながらシリコンバレーの歴史を辿ってみることにしましょう。

・Stanford 大学
同大学は1891年に Leland Stanford 氏が創立した大学である。同氏は大陸横断鉄道(Central Pacific)を創業した資産家であったが、若くして亡くなった一人息子を偲び、資財を投じて同大学を開設した。1920年までは西部の小さな田舎大学であったが、近年では全米屈指の学問の府となっている。同大学はシリコンバレーにおけるハイテク産業の発展に大きく貢献しており、数々の著名な起業家や研究者を輩出している。
今日のシリコンバレーの成功も同大学なくしては語れないでしょう。

↓ 同大学の象徴的建造物であるHoover Tower(写真左) stanford

いまは新学期シーズンのため、キャンパス内にあるブックストアでは、多くの教科書が販売されていた。本場のコンピュータサイエンスの教科書の分厚さに驚かされた。

↓ Algorithm Introduction の教科書に挑戦している私 bookstore

・Frederick Terman 氏と Hewlett-Packard 社
Stanford 大学の電気工学教授であった Frederick Terman 博士は Hewlett-Packard(HP)社の設立を支援したことなどから、シリコンバレーのゴッドファーザーと呼ばれている。同博士は1936年には工学部長、1955年には副学長に就任した。

同博士の教え子であった William Hewlett と David Packard は1934年に同大学を卒業して、前者はニューヨーク州にある General Electric(GE)に就職して、後者はマサチューセッツ工科大学(MIT)の大学院へ進学した。しかしその4年後、同博士は二人を Stanford 大学の修士課程に呼び戻した。Hewlett の製作した音声測定用の発振器が商品としていけるとみた博士は、二人で事業化するように勧め、事業資金を貸与したばかりでなく、銀行から融資を受けられるように保証した。

↓ 1938年に Hewlett と Packard が創業した車庫garage

↓ 車庫の隣に設置された「シリコンバレー発祥の地」と記されてた記念碑
monument

↓ 同大学内にある Frederick Terman 工学研究所
Frederick Terman Engineering Laboratory

その後、1940年代後半、同大学は財政危機に直面した。博士を含む経営陣は、大学の所有地を換金したいと考えていたが、Stanford 家から寄贈された8800エーカー(沖縄県・宜野湾市の約1.8倍)の土地の一片たりとも売ることを禁止されていた。
そこで同博士は、大学所有地の一部を企業にリースするアイディアを思いつき、1951年に アメリカ初の研究開発を主目的としたハイテク工業団地として Stanford Industrial Research Park を設立した。
この企業誘致は成功して、同大学に多くの資金をもたらしたばかりか、大学の研究から企業への技術移転の主役となった。現在も Xerox 研究所、HP 本社、VMware 本社、SAPなど多くの企業や研究施設が存在する。

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