世界中の頭脳が集まる理由
2009年10月14日 水曜日 | その他
下門です。
本日は Milken Institute 社(カリフォルニア州にあるシンクタンク)が行ったハイテク地域についての調査結果について報告します。
同調査は、北米の主要なハイテク地域を対象にして、各地域ごとに評価したものです。評価の基準はハイテク産業の従業員数や賃金、労働条件などです。その調査結果を下記に示します。
San Jose-Sunnyvale-Santa Clara 地域(シリコンバレー地域)はここ数年、首位を占めているとのことです。特に注目すべき点は、表の右端の項目である評価点です。トップと2位以下の差は歴然としています。
なかでも、北米におけるハイテク産業の賃金の総額のうち、シリコンバレー地域における製造業が占める割合は次の通りです。
コンピュータ・周辺機器 28.43%
半導体・電子部品 21.48%
この数字は New York、Los Angeles などの大都市地域よりも、シリコンバレー地域が圧倒的に人口が少ない(約125万人)ことを考慮すると、驚くべき数字です。
すなわち、シリコンバレーは就業人口に対するハイテク産業の従業者数が多く、賃金も郡を抜いて高いということになります。こうしたことが、世界中の優秀な技術者がシリコンバレーを目指す大きな理由の1つです。