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レキサスブログ

SGI 本社を訪問してきました

下門です。

去る4日に, 弊社代表の比屋根と私で, San Francisco 湾東部(East Bay)の Fremont 市に位置する SGI 本社を訪問してきました。そこで同社が製造・販売する, コンテナ型モジューラデータセンターである ICE Cube を見学してきました。

主席プログラムマネージャの Daniel Robbins 氏から, ICE Cube の概要や特徴の説明を受けました。

コンテナ内部が密集状態にあるため, ファン効率が上がり, 室温のムラが少なく, 通常のデータセンターよりも高い温度(省電力)で運用できるとのことでした。その結果, 電力利用効率を示す PUE は 1.2(一般的なデータセンターの PUE は 2.0 程度)で, 最大 80% の省電力化が実現できるとのことでした。また, コンテナ内部の設定は全て外部から制御でき, Daniel 氏曰く, プラグを通じて, 電力と水とインターネットを供給すれば後は “just lock the door(ドアを閉めるだけ)” だそうです。

コンテナの外壁は, 銃や小型の爆弾にも耐えられることが実証済みで, NASAや米国陸軍がこれを導入しているほどです。

↓ICE Cube の外観
20091104_ice_cube_#1

密集度や移動性の高さの他, コンテナが一般的にありふれたものであるということも, コンテナ型にする利点の一つです。すなわち, 外壁の塗装を変えれば, それが倉庫にあろうと屋外にあろうと, 一見しただけではデータセンターと認識できないので, 外部脅威に対するリスク軽減につながるという訳です。外壁が柄が無いコンテナも見せて頂きました(下記の写真)。

↓柄無しの ICE Cube
20091104_ice_cube_#2

見学したコンテナは, 縦が40 ft.(12.2 m)横が8 ft.(2.4 m)高さが9.5 ft.(2.9 m)のタイプでした。人がすれ違えるスペースは確保ししつつも, 無駄のない設計でした。内部には監視カメラ, 入退出用のカードキー, UPS が配備されており, データセンターの品質評価基準である Tier I を満たしているとのことでした。

↓ICE Cube の内観
20091104_ice_cube_#3

同社の他にも Sun Microsystems, HP, Dell が同型のデータセンターを製造・販売しており, Google は自社のデータセンターの一部として独自にこれを製造しているとのことでした。今後もコンテナ型データセンターは普及していくでしょう。

↓最後に Daniel 氏と ICE Cube の前で記念撮影
20091104_ice_cube_#4

P.S.
ICE Cube 型の USB メモリを頂きました。Daniel 氏曰く, 「持ち運び可能」「プラグに接続するだけでデータ転送ができる。」という ICE Cube のコンセプトそのものであるとのこと。これに習って, 我々も自社のサービスや製品を連想させる, 素敵なノベルティグッズを考案したいですね^^

↓ICE Cube 型 USBメモリ
20091104_ice_cube_#5

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