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ボク的 iPad 考 (その2)

おはようございます、コーポレートデザイン部の安田です。

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引き続きiPadについて書かせていただこうと思うのですが、iPadって、私が大好きなコンピュータ科学者、アラン・ケイ氏がかつて提唱した(そして某T社が自社のノートパソコンブランドとして使用しケイ氏の不評を買ったという)「ダイナブック」の思想に、ある面ではかなり近づいているんじゃないかと思っています。ある面では、というのは、上記のウィキペディアから引用すると「ケイの構想したダイナブックとは、GUIを搭載したA4サイズ程度の片手で持てるような小型のコンピュータで、子供に与えても問題ない低価格なものである。同時に、文字のほか映像、音声も扱うことができ、それを用いる人間の思考能力を高める存在であるとした。」というあたりですね。ケイ氏のいうダイナブックには他の定義もあるのですが、上記の点においてはやっと合致する製品が出てきた(= iPad)のではないかと思っています。

で、iPadのひとつの本命サービスになるであろう電子書籍ですが、この分野、将来的には今の音楽業界のようにインディーズがどんどん盛り上がってくるはずですよね。つまり、本を出したい人は誰でも、アップル社などが用意した流通プラットフォームに乗せて簡単に出版できて、また、課金も自由にできるという感じ。もちろんマンガもありだと思います。本の著者が直接、iTunesのような流通プラットフォームに自分の作品をアップし、自由に値付けして売れたら、、表現者にとってはまさに天国ですね。ただ、これまでアマチュアだった人たちとプロの人たちが同じ土俵に上がり対等な立場になるので、プロの人たちにはさらなるレベルが要求されることになるかもしれませんが。。でも基本的に、今いるポジションに関わらずみんなが対等に戦えるというのは良いことだと思います。これまでの現実の世界では、夢を叶えるためには実力以外にも、人とうまくコミュニケーションしたり、自分を売り込んだり、、といろいろ必要なことがあったわけですが、例えばリアルな世界でそういうことがニガテな人でも、作家であればそれこそ文章を書くのが得意なわけですから、ネット上で自分をうまくブランディングし売り込みにつなげる、ということはそんなに難しいことではないはずです。

また、出版というとかなり大げさな感じですが、実際には例えば今フリーペーパーとして配られているような内容のものを50円とか100円程度で販売したりとかしても、買う人はいるんじゃないかなとか。あとは、個人的に欲しいものとしては、例えばいろんな調査レポート(ある業界の海外の最新情報を毎週定期購読できたらいいですね)、楽譜(楽曲販売との連携もできるはず)、英語学習テキスト(音声との連携もできますよね)、やっぱりマンガ(絶版になってるレアなものもたぶん簡単に入手できますよね)とかでしょうか。で、繰り返しになりますが、これらについて、だれでも購入者になれるのはもちろん、出版者になることもできるというのがミソ。。

あー、はやくiPad販売開始されないかな。。やっぱり出版まわりの仕組みをアップル社がどう作ってくるのか、そこが一番の注目ポイントですね。

以上、作家志望(爆)の安田でした。

<オマケ>
米国WiredマガジンのiPad版のデモムービー。
iPadで雑誌を読む感じが具体的にイメージできます。

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