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とある数値からクラウド、ARへの飛翔

こんにちは、コンテンツクリエイションチームSaaS班の宮里です。さて、今回は、表題にもありますように、ある数値からクラウド、ARへつながるお話をしたいと思います。

2.72727273

3.04545455

3.15789474

これらの数値、何を意味すると思いますか。ヒントとしては、ある数値に近づいております。ピンと来た方は、ロマンチストかもしれません。

実は、上から、毎日愛用しているマウスの胴体部、毎朝の清掃時に使用している掃除機の胴体部、そして生来愛用している私の頭部の「周囲の長さ÷直径」を表しています。そうです、円であれば「円周率」に相当する値です。

※ただし、今回計測対象物となったものたちは、あくまでまるっこいヤツなので直径とか言うと語弊がありますが、そこはご愛嬌とさせて下さい。

butu.JPG


計測したものたち
マウス:30/11 そうじき:67/22 頭部:60/19(単位は全てcm)


円周率とは、綺麗な円であれば常に、3.14159265358979…と延々に続く無理数(超越数と呼ぶらしい)です。しかし、上記の数字たちは明らかに円周率とは言えない数値ですので、円とは言い切れない。。。いびつな円形(球状)のものとでも言えるでしょうか。

#(注意)ここから、話は大幅に飛躍します。

何で円周率を引き合いに出したかと言いますと、「PC上のすべてのGUIをいびつな形にしてみたらどうだろう」という疑問を抱いた事に端を発します。そこから、実際に円周をペルリンノイズがうごめく円的な形(アメーバのような形)を、Processingで試しに作ってみました。ですが、その時点で思いました、「これOSのwindowだったら確実に使いにくいだろうな」と。そして、実感しました、「ユーザビリティ重視の形、もしくは人間が使う前提で設計された形は、いびつに見えても、実はそれはそれで整った形をしているのだ」と。しかし!それでも画面の中にそのようないびつさがほしいと思う私がいます。そのほうがかわいいじゃあないですか。

#(注意)ここから、さらに飛翔します。

そこで、AR(Augmented Reality)という私にとっては革命的な思想/技術が持ち上がる訳です。リンク先のページでは、

デジタル技術によって我々の視覚や聴覚に有用な情報を付加するもの

と位置づけされていますが、個人的にはそれと同時に、

「デジタルな画面上に再現したいいびつさを、現実世界で補完する思想/技術」

であってほしいと考えています。というのも、せっかく現実世界とオーバーラップさせる訳ですから、リアルな形そのものをうまく利用した見せ方があると思うのです(画像解析や独自のAR技術でうまく利用しているよ、とつっこまれると痛いですが)。ですので、最近の3Dテレビや、セカイカメラ(iphoneアプリ)といった、ARの系譜として挙げられるであろう製品も、単に情報のアノテーションだけではなく、インタフェース(いびつな形を表現する)部分にも工夫がほしいところです。

ARという思想が立ち上がったのが、1960年代頃だそうですが、奇しくも、弊社が現在取り組んでいるクラウドプラットフォームの、クラウドコンピューティングという考え方も、基をたどれば1960年代ごろまでさかのぼるそうです。

そんな同い年くらいの両者ですが、googleトレンドを見ると、ここ数年間で急激に盛り上がってきているように見えます。

クラウドプラットフォームが、デジタルデータを支える仕組みであるならば、ARはそのデータをいびつな形でユーザに届ける仕組みとでも言えるでしょうか。面白い組合せを考えるべく、これからも、両者の動向には目を光らせていようと思います。

(で、結局いびつさってなんなんでしょうか。)

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