第9回電子情報利活用セミナー
2011年2月24日 木曜日 | その他
こんにちは、毎月お約束の登場の東京担当石井です。
今日はレキサスの提案する新たなるセキュアな配信の講演が2011年2月22日に東京タワーの真下で開催されましたので、今回は経済部記者を気取って取材してまいりました。
このセミナーは財団法人日本情報処理開発協会(JIPDEC)が主催し、3ヶ月毎に「電子情報利活用セミナー」というタイトルで開催され、今回で第9回を迎え、そして弊社も登壇させていただくことになりました。今回のテーマは「セキュリティの潮流を変える電子的割符のご紹介」という内容で、弊社が昨年から取り組んでおります「秘密分散技術」のお話しでございます。
今回は秘密分散のプロジェクトリーダー荒木が登壇し、レキサスの取組み、サービスについての解説が行われました。
当日配布された資料
そもそも
レキサス、国内で初めてEUデータ保護指令等の要求事項を満たす「個人データ保護認証」を取得したのが2010年10月27日。
これはEU諸国より日本を含む第三国へ個人データを移送するにあたり、EUデータ保護指令等が要求する技術的及び組織的管理措置等の要求事項を満たしていることの認証です。日本はこれだけ先進国のイメージがありますが国際的には「十分なレベルの保護措置」を有しているとは認められていないのです。そのため、EU圏内と日本との間における個人データの移送において、多くの企業および組織が課題を抱えているといわれています。当社の秘密分散技術(電子割符)を活用したデータ移送・保管サービスを利用することで、国際的な個人データ移送における課題に対してより有効な解決策をご提案しようというものです。
さて、ここで秘密分散ってなんだろう?という事ですが、
グローバルフレンドシップ(株)のGFI電子割符®という技術を用いて原本データを複数のデータの断片(割符)に分割し、AからBへ送信の途中で万が一データが盗まれたとしても、それぞれの分割された断片(割符)からは原本データを推測することができず、機密性が高く、また暗号化とも違う形であるのです。
もっと簡単に置き換えますと、原本データをジグソーパズルのように分割しているため、そのうちの一つが盗まれても、その1つのピースを見て元の絵を推測することは難しい・・・ということです。送信側で分割(割符化)し、受信側で復元するという形です。
暗号化は、コンピュータリソースと時間をかければいつかは破られることがありますが、このサービスは割符化することで、暗号化と違う機密性を提供できます。
ちょっと暗いですが、こんなイメージで。コーヒーに入れたクリームを溶かしている混ぜているような絵ですが、混ざれば再度コーヒーとクリームに分離させることは不可能!
講演もノリにノッて来ました。
本サービス以外にも経済産業省のガイドラインや国内の個人情報保護の体制など取り巻く周辺の現状や将来も語られ、とてもわかりやすい内容で当日ご来場された60名の参加者の皆様にも、十分伝わったものと思います。
最後には、本日4組のスピーカーの皆様と主催の財団法人日本情報処理開発協会主席研究員の方がモデレータになりパネルディスカッションが行われました。
ここでは、素朴な疑問から、製品やサービスに対しての質問、電子割符の世界の状況や安全性などが来場者と共に語られて、有意義な4時間でございました。
今後もレキサスでは、秘密分散を中心にしたiDCサービスを充実させていく予定です。
本サービスも来月詳細を発表致しますので、是非ご興味がある方は、メールでもお電話でもいただけましたらと思います。勿論HPでも発表致します。
mail:cloud@lexues.co.jp
TEL:098-921-3800
担当:下門(しもじょう)、荒木
終わりまして、会場を出ましたら既に真っ暗。しかし東京タワーの明かりが綺麗でした。