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みんなで作る教育支援計画アプリ「ADOC-S」をリリースしました。

こんにちは、ビジネスイノベーション部の徳嶺です。

先日のレキブロでもご紹介した教育支援計画作成アプリ「ADOC-S(エードック・エス)」を、AppStoreとGooglePlayにてリリースいたしました!

ADOC-S(エードック・エス)は、先生や保護者、専門家そして子ども本人がイラストを選びながら一緒に目標を立て、教育支援計画を作ることができるアプリケーションです。iPad、iPhone、Android端末でご利用いただけます。

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ADOC-Sを使えば、保護者面談や家庭訪問、教育相談の機会に、子どもの生活場面を表す68枚のイラストを見ながら、子どもが「好きな事」「できるようになりたいこと」「課題となっていること」などを共有し合って、みんなで教育支援計画を作ることができます。

ADOC-Sは、リハビリ従事者のためのコミュニケーションパッド「ADOC」やリハビリ共有Webサービス「みんなのリハプラン」を一緒に開発してきた、作業療法士の研究グループADOC PROJECTとの共同開発から生まれました。

開発のきっかけ

教育現場では、その生徒ひとりひとりにどのような教育を届けるか、保護者と教員、専門家がどう連携するかを明確にするため、「教育支援計画」を立案します。しかし、保護者と教員、専門家はそれぞれ持っている知識や経験値が異なるので、伝えたいことが伝えられなかったり、理解できなかったりしてしまいます。また、障がいや問題を抱えている子供の場合は特に、その子の”課題”に目を向けがちで、課題解決型の教育計画が立てられてしまうケースがあります。

ADOC-Sは、こうした課題を解決するために
1) 子供の社会参加の支援に向けた目標を、誰でも容易に立てられること。
2)「使える」教育支援計画書を作成できること。
この2つをコンセプトに開発しました。

作業療法では、日々の活動を通しての社会参加を目指します。子供たちにとって価値のある活動を教育目標に設定するため、「この活動が好きだ」「この活動ができるようになりたい」「こんな生活を送れるようになりたい」など、子供たち本人や保護者が目標決定に参加できるように、アプリを設計しました。

使い方

活動選択

68枚の活動イラストから、子どもが「好きな事」「できるようになりたいこと」「課題となっていること」などを選択します。イラストを押すたびに、1→2→3→4というように数字表示が変わります。

活動選択

活動選択

活動優先順位付け

活動選択の画面で選択されたイラストが表示されます。その中から優先順位の高い活動を3つ選択します。

活動優先順位付け

活動優先順位付け

短期ゴール

優先順位付けをした3つの活動それぞれを「いつまでに」「どこで」「どのように」達成するかを、文言リストから選んで決めます。新規に文言を追加することもできます。

短期ゴール

短期ゴール

長期ゴール

短期ゴールを参考に、「いつまでに」「目標」の文言リストから適切だと思う文言を選択して、長期目標の文章を作成します。新規に文言を追加することもできます。

長期ゴール

長期ゴール

プラン確認

作成されたプランにメモを追記できます。プランは画像としてでダウンロードできます。また、メールでデータを送信し、公式サイトにて無償提供されているExcel出力ソフト(Windows向け)を使って、教育支援計画書としてExcel形式にすることもできます。

支援プラン

支援プラン

ご利用ケース

想定利用シーン

・家庭訪問や三者面談など教員が保護者や子供と面談するとき。
・教員が教育支援計画書を作成するとき。
・作業療法士が学校を巡回するとき。
・作業療法士が病院で子供の目標を決めるとき。
などにお使いいただけます。

想定ユーザー

・特別支援学校の教員および関係者
・小学校、中学校、高校の教員および関係者
・自閉症や学習障がい、発達障がいなどを持つ子供の保護者
・肢体不自由を持つ子供の保護者
・普通学校に通う子供の保護者
・就学前の子供の保護者
・作業療法士
・臨床心理士
・保健士
・保育士 ・特別支援教育コーディネーター
・子供の就労に関わる人
など、子供の教育に関わるすべての方にお使いいただきたいアプリです。

ADOC-S公式サイトもオープン

アプリリリースに合わせて、ADOC-S公式サイトも公開しました!開発者の思いや実際の利用例など詳しくADOC-Sについて知る事ができます。ぜひご覧ください。

ADOC-S

ADOC-S公式サイト

その他、こちらからも情報を発信しています。ADOC-Sをどうぞよろしくお願いします。
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