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日本マイクロソフト テクニカルカンファレンス「de:code2017」参加してきました!(2/5)

こんにちは、レキサスの孤高の通信兵 Akira Tsumuraです。トッキーこと弊社常盤木には色々負けますが、これでも身長180cmなのです…(体重は聞かないでください…・苦笑)

さて、2017.05.23-24に開催された、日本マイクロソフトのテクニカルカンファレンス「de:code 2017」に参加してきましたので、5回に分けてレポートを書きたいと思います。
今回はDay1のキーノートセッションをレポートしたいと思います。

シリーズナビゲーション

1回目 – Day0:Developper Summit code for future
2回目 – Day1:KeyNote
3回目 – Day1:Session Report
4回目 – Day2:Session Report
5回目 – Day2:Session Report & EXPO

キーノートセッションとは?

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一言でいうと、「最新のマイクロソフトのオーバービュー」です。このセッションはレベル100(一般的な技術レベル)であり、日本語・英語(ともに同時通訳あり)で提供されます。



3時間近くにも渡る長丁場ではありますが、それでも9:30の入場時間には溢れるほどの人が並んでいました。自分は(珍しく朝早く起きたので)8:30に会場入りしましたが、それでも既に行列が出来ていたほどです。幸い、前方の席に座ることができました。

会場には1500人程度は入れたと思います。複数のセッションルームのパーテーションを取り払って用意した、一番大きなセッションルームです。 また、キーノートにはプロジェクションマッピングといった演出も加えられ、とても刺激的で楽しいひと時を過ごせました。Very Coolです。 キーノートセッションの動画が昨日Channel9にて公開され、だれでも観る事ができます。しかし2時間半の長丁場ですので(苦笑)、今回はいくつかにポイントを絞ってお伝えしたいと思います。いくつかの最新の技術やソリューションと、特に印象的だった日本発の2つの事柄を紹介しましょう。

後述するレポートは、いずれも、日本から世界への力強いアウトプットであり、特に後述する小柳建設社の事例については新潟という地域からアウトプットを出した事を僕は強く評価しています。
(※往々にして地方では「東京だからできた」といった言葉を聞きますが、それに意味はありません。)

オープンソース化はすでに当たり前

de:code 2016では前職の兼ね合いでスポンサーとして参加していましたが、オープンソース化およびオープンソースとの連携(具体的にはRedHat社との提携)などが目玉でしたが、それから1年経ちオープンソース化は既にあたりまえとなっており、一例としてWindowsの開発にGitが導入されているのが現状です。

日本発の深層学習フレームワークと、マイクロソフトの戦略的提携

1つは、Microsoft Azure 東日本リージョンでGPUインスタンスの提供開始と併せ、深層学習フレームワークであるPrefeed-NetworksのChainer(チェイナー)のスピーチおよびデモンストレーションが行われました。

日本企業からマイクロソフト社と提携し、さらにde:codeのキーノートで登壇出来ることは、とても名誉なことです。また、デモンストレーションでは、学習結果を用いて塗り絵を行うウェブアプリケーションや、UbuntuベースのMarketplaceイメージを用いて、僅か数コマンドで深層学習のサンプルを実行するデモンストレーションが行われました。

建設業界におけるHoloLensの導入事例

2つ目は、HoloLensの事例です。日本の建設会社「小柳建設」は、HoloLensを応用し、建設における施工計画や進捗管理などに成果を上げています。HoloLensは、MR(Mixed Realty)のデバイスと称されますが、開発者のAlexの言葉を借りると、VR(仮想現実)・AR(各超現実)と併せHologramの事を指しており、Hologramの有効的な活用方法はまだ開発段階にあります。小柳建設はHoloLensをMRデバイスとし顧客への施工状況の説明のほか、施工資料をHoloLensに収めて納品する(=HoloLensをMRのメディアとする)事を実現しています。

SQL Server 2017における、データストアサイドでの集計処理の実装

その他にも、様々な新技術やソリューションなどが発表されましたが、特に大きい点として、Microsoft SQL Server 2017におけるGPUのサポート、およびR・Pythonにおけるデータストアサイドでの集計処理を行う事より、従来通りデータベースそのものはセキュアなまま、より柔軟なデータの処理を実現する事が可能になりました。これは現在のRDBの概念を破るものであり、今後セキュアかつ大量の情報を処理する必要がある医療分野や金融分野などでの活躍が期待できそうです。

Azure Cosmos DBのGA

Microsoft Azure上の新しいデータベース「Cosmos DB」のGAが発表され、デプロイ王子こと廣瀬一海氏によりデモンストレーションされました。実際「クラウド上にデータを置くのは、国外にデータが拡散するリスクがありちょっと」という方はかなり多い印象ですが、CosmosDBでは扱うデータベースの種類や冗長性、そしてデータを配置するリージョンまでクリックだけで指定する事が可能です。また、従来サービスの可用性に対してSLAが定められていた事についても、レスポンスタイムに等対しても同様にSLAが規定され、より厳しく(=安心して)サービスを使用する事ができるようになっています。

Microsoft PowerPointを使ったリアルタイム翻訳

同じくBuild 2017でリリースされたばかりの機能のデモです。
マイクロソフトの音声認識エンジン、および翻訳エンジンの実装およびデモンストレーションの例として、PowerPoint2016を使ったリアルタイム翻訳アドイン(Microsoft Translator PowerPoint アドイン・Preview)が、戸倉エバンジェリストらによりデモンストレーションされました。
日本語・英語・スペイン語(いずれもネイティブ)の音声をリアルタイムに相互に翻訳し、各々の画面に各々の言語で出力されている事がデモンストレーションされました。

このアドインについて、詳細は戸倉エバ自身により以下のエントリに纏められています。
http://qiita.com/ayatokura/items/0029c933c0828905f271

最後に

今やマイクロソフトは、Windowsに留まらず、macOS・iOS・Android・Linuxといったプラットフォームにも対応しつつあります。それはMicrosoft AzureのIaaS・PaaSに限らず、コンテナやアプリケーションでもサポートが続けられています。例えばVisual Studio for Macのリリースや、Visual Studio Code for Linuxといった開発環境/エディタのリリースも大きな意味を持っています。

さーて、次回の津村さんは?

津村です。実はメガネが壊れて、いっそのことメガネを作りなおしたのですが、裸眼視力0.05と聴いてある種納得してしまいました…。補正視力0.8と1.0の2本を作ってみました。メガネさいこー!(※実はコンタクトだめな人です…)

さて、次回からde:code で聴講したセッションについてお届けしようと思います。
聴講したセッションはレベル100~400と幅広く、中にはスライド・デモの撮影禁止セッションもありました。
1つ1つ詳細を解説する事はできませんが、なるべくオーバービューと得られたTIPSをお伝えできるようにしたいと思います。

んっがっぐっぐ!!!

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