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藤村正宏氏の「エクスペリエンス・マーケティング」セミナーに参加しました

こんにちは、レキサス社長室の安田です。

さる10月22日(月)に沖縄産業支援センターで開催された、
「エクスペリエンス・マーケティング・アプローチセミナー」に
参加してきましたので、その内容をレポートしたいと思います。
(講師 :藤村正宏氏)

※「エクスペリエンス・マーケティング」とは
藤村氏が提唱しているマーケティング手法。
商品やサービスを「モノ」として見るのではなく、
それを買ったお客様、あるいはサービスを受けた
お客様が「どういう体験を得ることができるのか?」
という視点で考える。


ということで、以下に当日のセミナーの要点をまとめてみたいと思います。

<モノから体験へ>
・必要なのは「モノではなく、体験を売る」という視点。
・「視点を変えてみる」ことが大切。なぜなら、ビジネスの
環境が昔とは全く変わっているから。
・「モノ」→「コト」への視点移動
・「ライフ」→「ライフスタイル」への視点移動
・「スペック」→「意味」への視点移動
・枠をはずす→「常識を疑う」「自動思考のクセ」をやめる。
・その人の想いを伝えられているか?

<これまでの常識を捨てる>
・「ニーズ」を聞くな。←お客は何が欲しいか自分で
分かっていないし、分かっているニーズは売れない。
・「モノ」を売るな。←いい商品があって今は当たり前。
・「差別化」するな。←差別化されていて今は当たり前。
・「顧客満足」を目指すな。←顧客満足を目指すのが今は当たり前。

<顧客の感動とは>
・感動=お客の期待値を1%だけ超えればいい。
→超えられなければクレームになる。

<効果を計測することの重要性>
・何かを投資(not 経費)とするには、常に効果を計測する必要がある。
計測しないならムダなだけ。

<商品の価値を伝えることの重要性>
・「価値の伝え方」に命を注ぐ。
→その価値を伝えられなければ、存在しないも同じ。
・わかりやすくするだけで売れるようになる商品がある。
・お客さんは、たくさん似たような会社や商品がある中で
どうしてあなたのところで買わなければならないのか?
この答えをお客さんに教えてあげよう。
→USP(ユニークセリングプロプジション)、つまり
差別化よりも独自化を考えよう。
→自動思考をやめれば必ず見つかる。
・商品コンセプトを「社員にプレゼン」する、
社員をファンにすることができるか。
・どうしてこの商品を売っているのか?
どうしてこのビジネスをしているのか?
→社内にコンセプトが伝わっているか?
・「アプローチブック」作成のすすめ
→「共感」を作りやすい。

<関係性の構築>
・これからは「お客さんとの関係性を作っていける会社」が残る。
→「モノは必要ない」「モノは欲しくない」という世の中で
モノを買うには「理由」が必要。
→お客様にニューズレターや個人的なお手紙を書いて
関係性を築こう。(売り込みではなく、情報を)

<ブランドとは>
・愚直なまでの思いこみと、一貫したコンセプト(ミッション、想い)を
常に発信し続けること。
・誰がなんといおうと「これだ」という独自の価値観と思想がある。

<その他のポイント>
・ブームの頂点を「ふつうの状態」と思ってしまう過ちを犯すな。
・自分を気に入ってくれているお客様を大切にすること。

レポートは以上ですが、全体的にとても濃い内容のセミナー
だったと思います。

まず、話の内容がすべて藤村氏自身の経験から来ているので
非常に説得力がありました。また、私自身も「自動思考をなくす」
「”体験”を売ることの大切さ」「差別化ではなく独自化」と
いう視点は今まで持っていなかったので、今後ものを考える際の
参考に是非したいと思いました。

さらに「アプローチブック」はとても良いので、ぜひ作ってみたいと
思っています。(11月16日に開催される、藤村氏のアプローチブック
制作ワークショップにも参加予定です)

そういえば。。日産セレナのテレビCMで
「モノより思い出」っていうコピーがありましたが、これってまさに
エクスペリエンス・マーケティングそのものですね。

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