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レキサスブログ

帰国後初!安田レキサス本社にて胸の内を語る

今週より、シリコンバレーオフィスに半年の間滞在していた安田がレキサス本社オフィスに戻って参りました。

今回は帰国後間もない安田に、2回目のシリコンバレー滞在で感じたこと、そして古巣に帰ってきて感じることを語ってもらいました。シリコンバレーに足を踏み入れてみないとわからない情報、そして気になるあの製品の評判や、現地の精神風土を赤裸々に語ってもらいましたよ。

インタビュアーはモバイルソリューションチームの熊澤です。

 

―前回まいた種が実を結んだ6ヶ月

まず、前回の初めてのシリコンバレー滞在と比べて今回は何か違いがありましたか?

Nexues Sを手元にインタビューに答える安田

安田:前回と比べて色々な面で充実していました。特に大きかったのが人脈の面です。前回は3ヶ月という限られた時間で、現地の方と密に連絡を取り合うまでの関係を築き上げられず、沖縄に帰る日を迎えてしまって悔しい思いをしました。しかし今回は前回滞在で知り合った方々の紹介を受けて、様々な方とめぐりあうことができました。多くのめぐりあいを通して、仕事の面でも、趣味の面でも非常に充実した生活を送ることができました。

音楽仲間として知り合った方からIT企業で携わる方々を紹介してもらうこともありました。今回は人と人とが繋がっていくことを強く実感した6ヶ月でした。

特に印象的だった出逢い、人物は?

安田:大手G社を退職されて、まだ名もないスタートアップ企業で働いている男性と出逢いました。彼からはシリコンバレーの、特に技術者目線での生々しい内情そして気風を紹介してもらいました。また、パーカッションを聴かせてもらう機会があったのですが、プロ級の演奏でした。とてもバイタリティあふれる生活を送っている方でした。

日本人の寺崎和久さんという方にもお会いしてきました。寺崎さんは日本の大手電機メーカーを辞めシリコンバレーに渡ってきた方で、今回iPhoneをロボットにして操るデモを拝見させてもらいました。そのデモというのは、iPhoneに足をつけるんですね。手足は音声端子を伝って出力された信号に応じて動いてました。画面をタップすると足が伸びて起き上がる姿は圧巻でした。寺崎さんは趣味でロボットを製作されているそうで、それが高じて今回このデモの製作に至ったとのことでした。

このお二方とはよくランチをご一緒し、今でもtwitterやFacebookを使って連絡を取り合っています。

熊澤:日本ではエンジニアには一般的に夜型が多いイメージですが、シリコンバレーではランチまでに落ち合うことが多いのですか?

安田:朝は早かったです。ハイウェイは6:00になると渋滞になっていました。その分切り上げるのも早く、15:00頃から帰宅ラッシュが始まっていました。夜になると、勉強会やmeetupが至る所で開催されています。

関連ページ
Impress Innovation Lab.
連載【突撃!シリコンバレーピープル】Vol.2 Ganesh Ramanarayananさんにインタビュー
http://i.impressrd.jp/e/2011/01/19/1093
YouTube – PachimonDotCom さんのチャンネル
http://www.youtube.com/user/PachimonDotCom
寺田和久さんのYouTUBEチャンネル
Do something, Learn something, Share something, Change something – Meetup
http://www.meetup.com/
どんなmeetupが開催されているかはこのサイトでチェックできます。

 

―シリコンバレーは未知の可能性が見えてくる場所

シリコンバレーのモバイル市場の現状はいかがでしたか?

安田:ケータイのTVCMはスマートフォンが圧倒的でした。また4GのCMも見掛けました。スマートフォンはDroidやVerizon版iPhoneの宣伝を見る機会が多かったですね。実際Best Buyなどのショップで見ても、並んでいるのはほどんどスマートフォンでした。

各種スマートフォンの勉強会にも参加してきました。参加者の人数はiPhoneの勉強会が100人、Androidの勉強会が200人で立ち見が出ていました。Windows Phoneの勉強会は30人程でした。Androidの勉強会はGoogleや端末メーカーがスポンサーとなって開催されていました。

熊澤:「かんたん携帯」がターゲットとしている市場はiPadに代表される様なタブレット型のスマートフォンが担うのでしょうか?

安田:シリコンバレーは全体としてITスキルがとても高いので、機能を絞るといったような需要はあまりないと思います。運転免許の更新などの行政手続きもインターネットより行え、ITが生活に密着していることもそう感じる原因の一つかと思います。「かんたん携帯」の様な展開は見られなかったですね。

レキサスのサービスはシリコンバレーで見込みありでしたか?

安田:私達が今、製品化を進めているセキュリティー系のサービスは可能性が満ちています。現地のマーケターにヒアリングした所、十分な差別化要素を持っていると好評でした。セキュリティに国境はないことを肌で感じました。

最後に、沖縄でITに携わ(ろうとしてい)る方々へアドバイスがありましたらお聞かせ下さい。

シリコンバレーで吸収した熱気冷め上がらぬまま答えてもらいました

安田:シリコンバレーはIT分野で意識の高い人が世界中から集まってくる場所です。自分をとりまく環境が変われば、自分の未知の可能性が見えてきます。可能性は誰にもわからないものなので、是非チャレンジしてみて下さい。幸いにも沖縄県内では学生であればIT frogsが、社会人であれば沖縄県産業振興公社の産業人材育成事業がその門戸を開いています。

言葉の壁を心配される方もいるかと思いますが、現地には日本人で活躍されている方も多いです。英語ができなくても色々なチャレンジができる場所です。勿論英語ができればできるほどより親密な交流がもてますが、周囲から「英語ができないのに~」といった忠告を受けても軽く受け流しておけばいいと思います。

また、ITの最前線で働く一流の方がシリコンバレーには数多くいます。偶然では済まされないめぐり合いが目と鼻の先にあります。確かにインターネットが発達して現地の情報は早く手に入れることができるようになりましたが、インターネットでは補いきれない人と人の出会い、それらから生まれてくるものがあると今回実感しました。シリコンバレーは日々変化にあふれ、そこでの生活はとても生き生きとしています。自分を試す絶好の場所だと思います。

熊澤:数々の貴重な体験のご紹介ありがとうございました。

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